エアコンクリーニング後も臭いが取れない原因5つ|12年プロが解説

主婦

エアコンクリーニングをしてもらったのに、嫌な臭いがまだするんです…ちゃんと作業してくれていたと思うんだけど、なんでかしら?

りょうた

そのご相談、本当に多いです。実は「クリーニング後も臭いが取れない」原因は大きく分けて5つあります。1つずつ丁寧に解説していきますね。

私自身、年間500件以上の現場で「他社でクリーニングしたのに臭いが取れない」というお客様の手直しをたくさんやってきました。その経験からお伝えできるのは、臭いが取れない原因はエアコン内部の汚れだけじゃないということです。

原因を正しく切り分ければ、「臭いの原因が分からないまま何度もクリーニングを頼んでお金を無駄にする」ことはなくなります。

📝 この記事でわかること

  • クリーニング後も臭いが取れない5つの原因
  • エアコンの構造上、絶対に洗えない部分がある事実
  • Panasonicユーザーが要注意のドレンパン問題
  • 温度設定で臭いを自分で作っているかもしれない使い方
  • 原因別の対処法とハズレ業者を引かない選び方

結論からお伝えすると、クリーニング後も臭いが取れない大きな原因は2つ。「業者が使う洗浄機の水圧不足」と「エアコンには構造上洗えない部分があり、そこに洗い残しが出てしまう」ことです。順番に解説します。

りょうた(鈴木亮多)
この記事の筆者
りょうた(鈴木 亮多)
株式会社アーク 代表取締役社長
エアコンクリーニング歴12年・現役プロ
年間500件以上の現場で得たリアルな声を、忖度なしでブログ発信中。
目次

原因①:業者が使う高圧洗浄機の「水圧不足」

クリーニング後も臭いが取れない原因の第1位は「高圧洗浄機の水圧不足」です。実は最近、私たち清掃業者の間では、作業効率の観点からバッテリー式の機材がじわじわ人気になっています。

📦 業者がバッテリー式を選ぶ理由(作業効率)

  • 持ち運びが楽(有線タイプ7〜10kg ⇔ バッテリー式5〜6kg)
  • 背中に背負って搬入できるので両手が空く(他の道具を持ち込みやすい)
  • コンセントの確保が不要

つまり時短・効率の観点で業者には便利。ですが、その分水圧が犠牲になっていて、お客様のエアコンが「奥まで洗えていない」という結果につながっているんです。

有線タイプ vs バッテリー式の水圧の差

これが私が現場で実際に使っているプロ用の高圧洗浄機(有線タイプ)です。

プロが現場で使う有線タイプの高圧洗浄機。最大3MPa、実使用1.8〜2.0MPaの水圧でエアコン内部の奥まで洗える

最大圧力3MPa、実際にエアコンに当てる際は1.8〜2.0MPaの水流で洗浄します。これくらいの水圧があってはじめて、アルミフィンの奥や送風ファンの隙間までしっかり水が届きます。

一方、最近増えているのが下のバッテリー式の高圧洗浄機です。

バッテリー式の高圧洗浄機。最大1MPa程度で水圧が弱く、エアコン内部の奥まで洗えない

最大圧力は1MPa程度。実使用ではさらに下がります。コンセント不要で持ち運びがラクなので、業者の現場効率は良いのですが、エアコン内部の奥まで届く水圧がありません

水圧不足が「臭い残り」を生む負のループ

⚠️ 水圧の弱い洗浄機による「負のループ」

  1. 1水圧が弱く奥のカビが洗えない
  2. 2残ったカビが核となり新しいカビが繁殖
  3. 3カビが固着して次回はもっと洗いにくくなる
  4. 4クリーニングしても臭いが取れない状態が続く

「クリーニング直後は良くなった気がしたけど、1〜2ヶ月で臭いが戻った」というお客様は、この負のループに入っている可能性が高いです。

フレキシブルノズルを使わない業者は「エアコンの裏側」を洗えていない

もう1つ、水圧と同じくらい大事な道具があります。それがフレキシブルノズルです。

フレキシブルノズル。エアコン裏側の洗浄に必須のアイテム

フレキシブルノズルは、先端が自由に曲げられる特殊なノズルです。これがあると、通常のノズルでは届きにくいエアコン本体の裏側まで水流を当てられます。

フレキシブルノズルを使わない業者だと、エアコンの裏側にこびりついたカビが洗い残しになり、それが臭いの原因になります。業者選びの際は「フレキシブルノズルを使っていますか?」と聞いてみるのがおすすめです。

原因②:構造上「絶対に洗えない部分」がある

これは多くの方が知らない事実なのですが、エアコンには通常クリーニングでは絶対に洗えない部分があります。下の図をご覧ください。

エアコン内部の構造図。通常クリーニングでは洗えない部分(送風ファン側の熱交換器・ドレンパンの裏側)をオレンジ色で明示

図のオレンジ色の部分が、通常クリーニングでは洗えない部位です。

壁側の熱交換器は水漏れリスクで洗いにくい

エアコンの壁に接している側(送風ファン側)の熱交換器は、洗浄が非常に難しい場所です。理由は、ここを高圧洗浄すると水がエアコンの背面から壁面をつたって水漏れを起こすからです。

そのため、エアコン本体を壁に取り付けたままの通常クリーニングでは、壁側の熱交換器はしっかり洗浄するのが難しい箇所です。ここに汚れが溜まると臭いの原因になります。

ドレンパンの裏側は取り外さないと洗えない

もう1つの洗えない部分が、ドレンパン(結露水を受ける皿)の裏側です。

ドレンパンの表側(上から見える面)は通常クリーニングで洗えますが、裏側は本体から取り外さない限り絶対に洗えません。ここに溜まったカビやヘドロが、クリーニング後も臭いを発生させる原因になります。

アルミフィン内部に固着したカビは完全分解でも取れない

さらにシビアな話をすると、熱交換器のアルミフィン内部で固まってしまったカビ汚れは、完全分解クリーニングをしても全てを除去することは難しいのが現実です。

つまり、汚れが固着してしまってからではどんなクリーニングでも限界がある、ということ。だからこそ、汚れが固着する前の「定期的なクリーニング」が決定的に重要なんです。

完全分解クリーニングの是非については完全分解クリーニングは本当に必要?で詳しく解説しています。

原因③:ドレンパン裏の発泡スチロール部分のカビ【特にPanasonic】

原因②でお伝えした「ドレンパン裏」の話ですが、特にPanasonicのノーマルエアコンに多い問題があります。

Panasonicドレンパンの構造的弱点

Panasonicのエアコンは、ドレンパン(プラスチックの受け皿)の中に発泡スチロールの部品がはめ込まれている構造になっています。

この発泡スチロール部分の溝や微細な傷にカビが入り込んでしまうと、拭いても洗っても取れにくいのです。発泡スチロールは多孔質(小さな穴がたくさんある素材)なので、一度カビが入り込むとなかなか除去できません。

⚠️ Panasonicユーザーが要注意のポイント

ドレンパンを取り外さずに通常クリーニングだけしてしまうと、1年後にはドレンパン裏の発泡スチロールがカビカビになることも少なくありません。

「Panasonicのエアコンをクリーニングしたのに数ヶ月で臭いが戻る」という方は、ドレンパンを外してくれる業者を選ぶのがおすすめです。

Panasonic機種で何度クリーニングしても臭いが戻る場合は、ドレンパン分解まで対応してくれる業者を選ぶ手もあります(通常クリーニングより料金は高めになります)。

原因④:温度設定や使い方で「臭いが出やすい状態」になっている

これは意外に思われるかもしれませんが、エアコンの使い方によって「臭いが出やすい状態」になってしまっているケースがあります。クリーニングしても臭いが取れないと感じる方は、ここも要チェックです。

設定温度の落とし穴:設定温度を「室温より低く」しないと臭くなる

これが12年現場で得た一番大事な発見です。冷房を使うときの設定温度には、臭いに直結する落とし穴があります。

冷房使用時の重要ルール

  • 設定温度は「今の室温より2〜3度低く」 → エアコンがしっかり冷却 → 臭い軽減
  • 設定温度が室温より高い・同じ → 送風状態になる → ドレンパンの水+温風で嫌な臭いが発生

たとえば、室温が25度なのに設定温度を27度にしてしまうと、エアコンは冷気を作る必要がないため送風状態になります。すると、ドレンパンに溜まった結露水の上を温かい風が通る状態になり、嫌な臭いが部屋に流れ出してきます。

逆に、設定温度を室温より低くしておけば、エアコンはしっかり冷却運転をします。冷却中は熱交換器でしっかり結露が起きて冷たい風が出るので、ドレンパンの水と温風が混ざる「臭いが出やすい状態」を回避できます。

りょうた

「冷房なのに風がぬるい…臭い…」と感じたら、設定温度を2〜3度下げてみてください。しっかり冷却運転に切り替われば、臭いも軽減されることが多いですよ。

冷房OFF後は「送風モード」で内部を乾燥させる

冷房を切った直後のエアコン内部は、結露水でビショビショに濡れた状態です。そのまま放置すると湿気がこもってカビが繁殖する温床になります。

冷房を切ったあとに送風モードで30分〜1時間運転すると、内部を乾燥させてカビの発生を抑えられます。最近のエアコンには「内部クリーン」「内部乾燥」という機能がついている機種もあるので、設定で自動ONにしておくと便利です。

明日からできる「臭い予防」3つの使い方

今日から実践できる臭い予防

  1. 1冷房時は設定温度を室温より2〜3度低く設定する
  2. 2冷房OFF後は送風モードで30分〜1時間乾燥
  3. 3フィルター掃除を2週間に1回続ける

原因⑤:業者選びを間違えている(手抜き・激安業者)

最後の原因は、シンプルに業者選びを間違えているケースです。安さだけで選んだ業者や、作業時間が極端に短い業者に頼むと、洗浄が不十分で臭いが残ります。

手抜き業者の3つの特徴

⚠️ こんな業者は要注意

  • 作業時間が30分以内で終わる業者
  • 料金が5,000円台の激安業者
  • 口コミで「すぐ臭いが戻った」が多い業者

30分手抜き業者の実態はエアコンクリーニングが30分で終わる業者は手抜き、激安業者の危険性はエアコンクリーニングの激安業者が危険な理由で詳しく解説しています。

原因別の対処法と業者選びのポイント

主婦

原因はわかったけど、結局どこに頼めばちゃんと臭いを取ってもらえるの?

りょうた

私が家族や友人に勧めているのは、口コミ・料金・保証が明確な業者比較サイトです。圧の強い洗浄機を使う、ドレンパンを外せる業者を口コミで選別できます。

業者比較サイトとは、エアコンクリーニング・修理などのプロを口コミ・料金・保証で比較できる予約サイトで、有名なところで「ユアマイスター」「くらしのマーケット」などがあります。

業者選びの3つのチェックポイント

  • 口コミに「奥のファンまでピカピカ」「黒い水がたっぷり出た」がある
  • 作業時間が1.5〜2時間確保されている
  • 万が一のトラブル時に保証があるサイト経由で予約

📌 臭いをしっかり取りたい方におすすめ

エアコンクリーニング歴12年の私が、遠方の両親や友人から頼まれた時に実際に紹介しているサービスがユアマイスターです。
全国の優良業者を口コミで比較できるので、ハズレを引きにくいのが最大の強みです。

\ クリーニング歴12年のプロが選ぶならコレ!/
ユアマイスターでクリーニング業者を探す →

どうしても業者探しが面倒、大手に頼みたいという方はダスキンがおすすめです。

🏢 大手で安心して頼みたい方は

クリーニング歴12年の現場でいろんな業者の仕上がりを手直ししてきましたが、ダスキンだけは安定して質が高いというのが正直な感覚です。料金は少し高めですが、外したくない方には最適です。

ダスキンに依頼する(公式サイト) →

「臭いが取れない」を防ぐ定期メンテのすすめ

原因②でお伝えしたとおり、アルミフィン内部のカビが固着してしまうと、どんなクリーニングをしても完全には取れません。だからこそ、固着する前の定期的なクリーニングが決定的に重要です。

「臭いが取れない…」という事態になる前に、1〜2年に1回のペースで定期的にクリーニングを依頼するのがプロのおすすめです。これを続けていれば、内部のカビ・ホコリは常に十分にリセットされた状態を保てます。

クリーニング頻度の詳細はエアコンクリーニングは何年に1回が正解?もご覧ください。

まとめ:クリーニングしても臭いが取れない時のチェックリスト

「エアコンクリーニング後も臭いが取れない」と感じたら、以下の5つを順番にチェックしてみてください。

臭いが取れない時のチェックリスト

  1. 1業者の洗浄機の水圧が弱くなかったか
  2. 2構造上洗えない部分(ドレンパン裏など)に汚れが溜まっていないか
  3. 3Panasonic機種ならドレンパン裏の発泡スチロールが原因かも
  4. 4設定温度を室温より低く使えているか、冷房OFF後に乾燥させているか
  5. 5手抜き・激安業者を選んでしまっていないか

今度こそ臭いをしっかり取りたい方は、圧の強い洗浄機を使い、ドレンパンを外してくれる業者を比較サイトで探すのが最短ルートです。

あなたのエアコンが、また気持ちよく使える状態に戻りますように。

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そうじ屋のプロフィール

静岡県でクリニック・歯科向け清掃会社とエアコン清掃サービスを経営して12年。現場で培ったプロの知識と経験をもとに「本当に使えるお掃除情報」を発信しています。

6人の子どもを持つ父として、家族が安心して暮らせる清潔な住まいづくりにも日々向き合っています。「プロに頼む前に知っておきたいこと」をわかりやすくお伝えします。

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