お掃除機能付きエアコンがうるさいのは故障?放置NGなサインの見分け方

主婦

エアコンの音がうるさくて、テレビの音が聞こえないんです…お掃除機能付きエアコンでお手入れはいらないはずなのに、故障かしら?

りょうた

ご安心ください、このような症状は故障ではなく、ご自身で解決できることがほとんどです。今回の記事では、原因の確認方法と対処法を解説します。

📝 この記事でわかること

  • お掃除機能付きエアコンがうるさくなる本当の原因
  • お掃除ロボットでは解決できない理由
  • 自分でできる解決策とプロに頼むべきサインの見分け方

毎年冬になると、4〜5件は似たようなご相談をいただきます。なぜお掃除機能付きエアコンの音がうるさくなるのか、エアコンクリーニング歴12年の現役プロが解説します。

りょうた(鈴木亮多)
この記事の筆者
りょうた(鈴木 亮多)
株式会社アーク 代表取締役社長
エアコンクリーニング歴12年・現役プロ
年間500件以上の現場で得たリアルな声を、忖度なしでブログ発信中。

結論から申し上げると、原因は「エアコンフィルターの目詰まり」です。

目次

フィルターの目詰まりはなぜ起きる?原因は2つ

エアコンの目詰まりがなぜ起きてしまうのか、原因を解説します。

主婦

寝室や書斎のエアコンはうるさくならないのに、どうしてリビングだけ目詰まりするの?普通のエアコンはならないのに、どうしてお掃除ロボット付きエアコンだけ?

その原因は、次の2つです。

フィルターが目詰まりする2つの原因

  1. 1調理中に巻き上がる油煙をエアコンが吸い込んでしまうこと
  2. 2「おそうじロボット付きエアコンはお手入れしなくて良い」という思い込み

① 調理中の油煙をエアコンが吸い込んでいる

キッチン近くのエアコンは油汚れが付きやすい。調理中の油煙が空気と一緒にエアコンへ流れ、フィルターに油とホコリが付着する仕組みの図解

リビングのエアコンは、キッチンから出る油煙を毎日少しずつ吸い込んでいます。炒め物や揚げ物をするたびに空気中に広がる油の粒子が、エアコンのフィルターに付着していきます。最初のうちは薄いコーティング程度ですが、1年も経つとフィルター全体が油でベタついた状態になります。

問題はここからです。秋から冬にかけて暖房を使い始めると、室内のホコリが空気と一緒に循環し始めます。このホコリが、油でベタついたフィルターに触れると、乾いたホコリとは比べ物にならないほど強く張り付いてしまいます。通常であれば風で飛ばされるようなホコリが、油をバインダーにして次々と積み重なっていくのです。

結果として、フィルターが詰まった状態になります。空気の通り道が塞がれたエアコンは、無理やり空気を吸い込もうとしてゴーゴーという風切り音を出し始めます。同時に、十分な空気を取り込めないため暖房の効きも悪くなります。うるさいのに温まらないという、二重のストレスが重なるのがこの症状の特徴です。購入から1〜2年で起きることが多く、最初の冬か2回目の冬に気づくケースがほとんどです。

キッチンの油煙が届くのはリビングだけ。これが「リビングのエアコンだけうるさくなる」答えです。

②「お掃除機能付き=お手入れ不要」という思い込み

おそうじ機能付きエアコンのフィルター清掃は2タイプ。どちらも主にフィルター表面のホコリを取る仕組みで、油汚れや内部の汚れは残ることがある。

「お掃除機能付きなのになぜ汚れるのか」と疑問に思う方は多いです。答えはシンプルで、お掃除ロボットが得意なのは乾いたホコリだけだからです。ロボットのブラシは定期的にフィルターをなぞってホコリをかき取る仕組みですが、油でベタついたホコリには歯が立ちません。ブラシが触れても表面を滑るだけで、奥に張り付いた汚れは残ったままです。

さらに厄介なのは、ロボットが動いているという事実が「ちゃんと掃除されている」という安心感を生んでしまうことです。実際に動作音がして、ダストボックスにホコリが溜まっていれば、多くの方は「問題なく機能している」と判断します。しかし取れているのは表面の乾いたホコリだけで、油汚れはフィルターに蓄積し続けています。

メーカーの取扱説明書にも「定期的な手洗いが必要」と記載されていますが、多くの家庭では読み飛ばされています。「お掃除機能付き=手入れ不要」という思い込みが広がっているため、症状が出るまで誰も気づかないまま時間が過ぎていきます。これが「お掃除機能付きエアコンだけ症状が出る」答えです。

フィルター掃除で解決できる|分解クリーニングは不要なことが多い

この症状の原因がフィルターの詰まりである以上、解決策はフィルターを洗うことです。そして特別な洗剤は必要ありません。家にある食器用洗剤とお湯で十分落とせます。

食器用洗剤とぬるま湯でエアコンフィルターを洗う方法。使い古しの歯ブラシでやさしく洗う。

手順はシンプルです。まずエアコンの電源を切り、フィルターを取り外します。取り外したフィルターを浴室やシンクに持っていき、食器用洗剤を少量つけてぬるま湯〜お湯で洗います。油汚れは冷水では落ちにくいため、できるだけお湯を使ってください。細かい網目の汚れは使い古しの歯ブラシでやさしくこすると効果的です。ゴシゴシと力を入れるとフィルターが変形するため、あくまでやさしく扱ってください。洗い終わったら洗剤が残らないようにしっかりすすぎ、タオルで水気を取ってから陰干しで完全に乾かします。濡れたまま戻すとカビの原因になるため、乾燥は徹底してください。

「これだけで直るの?」と半信半疑になる方も多いのですが、現場でこの症状のお客様にクリーニングを行った後、テレビのボリュームを下げる方が続出します。それほど風量と静粛性が変わります。フィルターの詰まりがいかにエアコンの動作に影響しているかがよく分かります。高額な分解クリーニングを依頼する前に、まずフィルターの手洗いを試してみてください。

それでも解決しない場合はシロッコファンまで汚れが進んでいる

油とホコリが固まったエアコン内部(シロッコファン周辺)の現場写真。フィルター掃除だけでは届かない汚れが蓄積している。

フィルターを洗っても音や暖房の効きが改善しない場合は、汚れがフィルターの奥——シロッコファンや熱交換器まで進んでいる可能性があります。フィルターが詰まった状態で長期間使い続けると、フィルターを通り抜けた細かい油とホコリの混合物が内部に入り込み、シロッコファンのブレードに付着していきます。こうなるとフィルター掃除だけでは解決しません。

油とホコリが固まったシロッコファンの内部写真。フィルター掃除だけでは届かない汚れ。

この段階になるとプロのクリーニングが必要です。シロッコファンを高圧洗浄で洗浄することで、フィルター掃除では届かない内部の汚れを落とせます。目安として、フィルターを洗った後に試運転してみて、音や風量が改善しない場合はプロへの依頼を検討してください。

再発させないために|お掃除機能付きでも年1回の手洗いを

この症状を繰り返さないために必要なことは一つです。年に1回、冬が来る前にフィルターを手洗いする習慣をつけることです。お掃除ロボットの動作に関係なく、リビングに設置されたエアコンは油汚れが蓄積します。秋口、暖房を使い始める前のタイミングで手洗いしておけば、毎年この症状に悩まされることはなくなります。

10月頃にフィルターを外して洗うひと手間が、冬の間ずっと快適な暖房と静かな生活環境を守ります。「お掃除機能付きだから手入れ不要」ではなく、「お掃除機能付きでも油汚れだけは手洗いが必要」という認識に切り替えてください。

まとめ

リビングのお掃除機能付きエアコンがうるさくなる原因は、油+ホコリによるフィルターの詰まりです。お掃除ロボットは乾いたホコリしか取れないため、リビング設置のエアコンは1〜2年でこの症状が出ることがあります。

症状原因対処法
ゴーゴーうるさい・暖房が効かないフィルターの油+ホコリ詰まり食器用洗剤+お湯で手洗い
手洗いしても改善しないシロッコファンまで汚れが進行プロのクリーニング

まずは食器用洗剤とお湯でフィルターを洗ってみてください。それだけで解決するケースがほとんどです。

フィルターを洗っても直らないときは

フィルターを洗ってもうるさいままなら、シロッコファンまで汚れが進行しているサインです。ここから先は自分では洗えないので、プロのクリーニングが必要になります。業者選びは、口コミ・料金・保証が明確な比較サイトがおすすめです。

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そうじ屋のプロフィール

静岡県でクリニック・歯科向け清掃会社とエアコン清掃サービスを経営して12年。現場で培ったプロの知識と経験をもとに「本当に使えるお掃除情報」を発信しています。

6人の子どもを持つ父として、家族が安心して暮らせる清潔な住まいづくりにも日々向き合っています。「プロに頼む前に知っておきたいこと」をわかりやすくお伝えします。

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