エアコンクリーニングが30分で終わる業者は手抜き|削られる工程と見分け方をプロが解説

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エアコンクリーニングを依頼したら、業者が来てから30分も経たないうちに「終わりました」と言って帰っていった——そんな経験をした方からの相談が増えています。

「早く終わってラッキー」と思った方もいるかもしれません。ただ、正直に言います。30分で終わるエアコンクリーニングは、必ずどこかの工程を省いています。

私はエアコンクリーニングの現場に12年携わっています。丁寧にやれば1台50〜60分かかる作業を、30分に収めようとすると何が起きるか——現場を知る立場だからこそ、はっきりお伝えできます。

この記事では、適正な作業時間の根拠・30分業者が実際に省いている工程・見分け方のチェックポイントを解説します。読み終えれば、次に業者を選ぶときに「時間」を品質の判断基準にできるようになります。

結論から言うと、エアコンクリーニングの適正時間は1台50〜60分です。30分で終わる場合、部品洗浄・乾燥・動作確認のいずれかが省かれています。

目次

適正なエアコンクリーニングに50〜60分かかる理由

エアコンクリーニングは、単純にスプレーをかけて流すだけの作業ではありません。私が1台を丁寧に仕上げるときの工程と、それぞれにかかる時間を整理します。

工程内容所要時間
①挨拶・事前確認設置場所の確認・動作確認・依頼理由のヒアリング・室外機の状態確認5〜10分
②養生・機材搬入床・壁・家具を養生シートで保護・洗浄機材をセット5〜10分
③分解カバー・フィルター・シロッコファンを取り外す10分
④洗浄液塗布・高圧洗浄専用洗浄液を吹き付け・高圧洗浄機で内部を洗い流す15〜20分
⑤部品の外洗い取り外した部品を屋外で丁寧に洗浄10〜15分
⑥乾燥・動作確認内部を乾燥させ・試運転で異常がないか確認5分
⑦現状復帰・説明部品を戻し・簡易清掃・作業内容をお客様に説明5分

合計すると、丁寧にやれば55〜70分かかります。特に④の高圧洗浄と⑤の部品外洗いは、カビや汚れを根こそぎ落とすために時間をかけるべき工程です。ここを短縮すると、洗浄の質が直接落ちます。

また、①の事前確認も軽視できません。お客様が「カビ臭い」と言っているのか「黒い粒が落ちてくる」と言っているのかによって、どこを重点的に洗浄するかが変わります。話を聞かずに始める業者は、問題の核心を見逃す可能性があります。

【検証】30分タイムアタック|削られる工程を全部見せます

エアコンクリーニングの工程と目安時間。適正時間と30分業者が省略する工程を比較した図解

では実際に、30分でクリーニングを終わらせようとすると何が起きるか。工程ごとに「カットされる内容」を見ていきます。

工程30分業者がやること省かれる内容
①事前確認形だけの挨拶で即作業開始依頼理由のヒアリング・室外機確認がなし
②養生最小限のシートのみ壁・家具の保護が甘くなる
③分解カバーとフィルターのみ取り外す外せる部品を全て外さずに洗浄→内部に汚れが残る
④洗浄洗浄液を吹いてすぐ流す浸透時間が短く、カビが落ちきらない
⑤部品外洗いほぼカット取り外した部品が汚れたまま戻される
⑥乾燥・確認1〜2分で終了内部が濡れたままカビが再繁殖しやすい
⑦復帰・説明省略作業内容の説明なし・清掃なし

最も大きく削られるのが⑤の「部品の外洗い」です。フィルターやルーバーなど取り外した部品を屋外で丁寧に洗うのは、手間も時間もかかります。30分に収めようとすると、ここをカットするのが最も「効率がいい」。結果として、汚れた部品がそのまま元に戻されます。

③の分解が不十分な問題も深刻です。エアコンの黒い粒やカビ臭さの原因の多くは、取り外して洗わなければ届かない部品の奥に付着したカビです。外せる部品を全て取り外さずに洗浄すると、届かない部分の汚れが残ったままになります。クリーニング直後は臭いが取れたように感じても、数週間で元に戻るのはこのためです。

手抜き洗浄が引き起こす3つのトラブル

クリーニング後に起こりやすい3つのトラブル。①すぐにカビ臭さが戻る②クリーニング後に水漏れ③異音・故障が起きる

省かれた工程は、後になってトラブルとして表れます。現場でよく見るパターンを3つ挙げます。

1つ目は、クリーニング後すぐにカビ臭さが戻るケースです。シロッコファンや熱交換器の奥に残ったカビが、エアコン稼働中に再び広がります。「クリーニングしたのに1〜2週間で臭いが戻った」という場合は、洗浄が表面だけだった可能性が高いです。

2つ目は、クリーニング後に水漏れが起きるケースです。原因として多いのは、室外機の排水ホース(ドレンホース)の確認不足です。事前に詰まりや折れ曲がりを確認せずに洗浄を行うと、洗浄水がうまく排出されず室内に溢れます。また、養生が甘いと洗浄水が壁や床に飛散してトラブルになることもあります。事前確認を省く30分業者は、こうしたリスクを見落としやすくなります。

3つ目は、部品の取り付けミスによる異音や故障です。急いで作業すると、取り外した部品を正しく戻せないケースがあります。クリーニング後からエアコンが異音を立てるようになった場合は、部品の取り付けが原因の可能性があります。

「30分業者」を見分ける3つのチェックポイント

依頼前・作業中・作業後に確認できるポイントを3つお伝えします。

1つ目は、見積もり時に「作業時間の目安」を聞くことです。「1台どのくらいかかりますか」という質問に「30分程度です」と答える業者は要注意です。「50分〜1時間くらいです」と答える業者は、丁寧に作業する意識がある業者です。

2つ目は、業者のサイトや比較サイトの作業中写真で工程を確認することです。養生をしっかり張っているか・部品を取り外して洗浄しているか・屋外で部品を洗っている写真があるか。写真で工程が見える業者は、それだけ作業に自信がある証拠です。写真が一切ない・完成後の写真しかない業者は注意が必要です。

3つ目は、口コミ・レビューで「地雷キーワード」を探すことです。評価の高さだけでなく、レビューの文章に以下のようなワードが含まれていないか確認してください。

地雷キーワード何を示しているか
「すぐ終わった」「30分で終わった」「早かった」工程を省いている可能性
「説明がなかった」「何も言わずに帰った」動作確認・作業説明を省略している
「クリーニング後に臭いが戻った」洗浄が表面だけで内部に汚れが残っている
「クリーニング後に水漏れした」排水確認が不十分
「またすぐ汚れが出てきた」「黒い粒がまた落ちてくる」根本的な洗浄ができていない

星5つの高評価の中にこうしたワードが混ざっていても、業者側は削除できません。レビューは数だけでなく、内容を読む習慣をつけてください。

まとめ:作業時間は品質のバロメーター

エアコンクリーニングは、丁寧にやれば1台50〜60分かかる作業です。30分で終わる場合、必ずどこかの工程が省かれています。最も省かれやすいのは部品の外洗い・シロッコファンの取り外し・乾燥確認です。

確認ポイント適正業者手抜き業者
作業時間50〜60分以上30分前後
分解・部品洗浄外せる部品を全て取り外して洗浄部品を外さず表面だけ洗浄
部品洗浄屋外で丁寧に洗う省略またはその場で軽く拭くだけ
乾燥・確認試運転して確認省略または1〜2分で終了
作業後の説明内容を丁寧に説明なし

業者選びで迷ったときは、料金だけでなく「作業時間の目安」を必ず確認してください。安さと速さを売りにする業者には、それなりの理由があります。

りょうた
プロのひとこと

30分でエアコンクリーニングが終わることは、物理的にありえません。最低でも60〜90分はかかります。

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そうじ屋のプロフィール

静岡県でクリニック・歯科向け清掃会社とエアコン清掃サービスを経営して12年。現場で培ったプロの知識と経験をもとに「本当に使えるお掃除情報」を発信しています。

6人の子どもを持つ父として、家族が安心して暮らせる清潔な住まいづくりにも日々向き合っています。「プロに頼む前に知っておきたいこと」をわかりやすくお伝えします。

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