エアコンの下から水が垂れている——気づいたとき、まず「故障?」と焦りますよね。でも業者を呼ぶ前に、自分で解決できるケースがあることを知っていますか?
水漏れの原因によっては、道具なしで5分もあれば止まります。逆に、素人が触ってはいけないケースもあります。闇雲に業者を呼ぶ前に、原因を見極めることが大切です。
私はエアコンクリーニングの現場に12年携わっています。水漏れの相談も数多く受けてきました。「これはご自身で直せますよ」とお伝えしたケースも、「これはプロでないと難しいです」とお断りしたケースも、両方経験しています。
この記事では、水漏れの主な原因・自分で直せるケースと直せないケースの見分け方・具体的な応急処置の手順を解説します。読み終えれば、業者を呼ぶべきかどうかをその場で判断できます。
結論から言うと、水漏れの原因で最も多いドレンホース詰まりは、自分で解決できます。ただし冷媒ガス漏れや熱交換器の汚れが原因の場合は、プロに依頼してください。
まずやること|家電・家具を避難させてから状況を把握する

エアコンから水が垂れていることに気づいたら、まず周囲の家電・家具・掲示物を水から遠ざけてください。テレビやパソコン、棚の上の本など、濡れると困るものを先に動かしてから水桶やタオルを設置します。水漏れが止まるまで時間がかかる場合もあるため、この初動が大切です。
次にエアコンを止められる状況であれば、電源を切ってください。エアコンを止めると水漏れが止まるケースでは、ドレンパン(内部の水受け皿)に水が溜まっていた可能性が高く、原因の絞り込みに役立ちます。逆に止めても水が出続ける場合は、別の原因が考えられます。
状況を把握するために以下の3点を確認してください。水がエアコンのどの位置から垂れているか(左端・右端・中央)、水がつたって垂れてくるのかぼたぼたと落ちてくるのか、エアコンを止めたら水は止まったかどうか。この3点を把握しておくと原因の特定がスムーズになります。業者に相談する場合もこの情報があると話が早く進みます。
水漏れの症状で原因を見分ける
水漏れの原因を見分けるポイントは、水の垂れ方です。大きく2パターンに分かれます。
水がつたって垂れてくる場合——エアコン本体の表面や吹き出し口の周辺を水がつたって流れ落ちてくる場合は、結露が原因のことがほとんどです。室内の温度と湿度の差でエアコン本体の表面に水滴が生じ、それが垂れてきます。フィルターが詰まって冷やしすぎている場合や、室内が高温多湿の場合に起きやすい症状です。まれにドレンパンの取り付け不良が原因のこともありますが、これは業者でないと対応が難しいケースです。
水がぼたぼたと落ちてくる場合——吹き出し口や本体の特定箇所からまとまった量の水が落ちてくる場合は、ドレンホースの詰まりが最も多い原因です。エアコン内部で発生した結露水を屋外に排出するためのドレンホースが詰まると、行き場を失った水が室内に逆流してきます。この場合は自分で対処できる可能性が高いです。
ドレンホース詰まりの直し方|自分でできる応急処置
ドレンホースの詰まりを解消する方法は主に2つあります。どちらも室外に出て、エアコンのドレンホース出口から作業します。まず室外機の近くにある細いホース(ドレンホース)の出口を確認してください。地面に向かって垂れ下がっているか、壁に固定されているはずです。
ペットボトルを使う方法は、道具がなくても今すぐできる応急処置です。ペットボトルにぬるま湯を満タンに入れ、ドレンホースの先端をボトルの口に差し込みます。テープまたはサランラップでしっかり密閉し、ボトルをゆっくり押してぬるま湯をホースに逆流させます。水や汚れが出てきたら詰まりが取れたサインです。必ずゆっくり押すことが大切で、勢いよく押すと室内機側で汚水が溢れる恐れがあります。

しっかり詰まりを取りたい場合は、サクションポンプ(ドレンクリーナー)の使用をおすすめします。ドレンホースの先端にポンプの先を当てて引っ張るだけで、詰まりの原因となるゴミや汚れを吸い出せます。ペットボトル法に比べて確実に詰まりを取れるため、繰り返し水漏れが起きる場合はひとつ持っておくと安心です。口で吸う方法を紹介しているサイトもありますが、排水に含まれる汚れが逆流するためおすすめしません。

Amazonでお手頃価格で購入できます。繰り返し水漏れに悩んでいる方はひとつ備えておくと便利です。
詰まりが解消されたかどうかは、エアコンを試運転して水漏れが止まっているかで確認できます。止まっていれば解決です。
結露が原因の場合|フィルター掃除で改善することが多い
結露が原因の水漏れで最も多いのは、フィルターの詰まりです。フィルターが詰まった状態でエアコンを使い続けると、熱交換器が過剰に冷やされて霜がつき、それが溶けて水になって垂れてきます。エアコンを止めると水が止まるケースはこのパターンであることが多いです。
対処法はフィルター掃除です。フィルターを取り外して水洗いし、しっかり乾燥させてから戻してください。フィルター掃除後に試運転して水漏れが止まれば、それが原因でした。


フィルターを掃除しても結露が改善しない場合は、熱交換器にホコリや汚れが蓄積している可能性があります。この場合はプロのクリーニングが必要です。エアコンクリーニングで内部を洗浄することで、結露の発生が抑えられます。
自分では直せないケース|プロに依頼する判断基準
以下のケースは自分での対処が難しいため、プロに依頼してください。
ドレンホースを試しても詰まりが取れない場合は、ホース内部に固形物が詰まっていたり、ホース自体が劣化・破損していたりする可能性があります。また、ドレンパンの取り付け不良が原因の場合は、エアコンを分解しないと対処できません。購入・取り付けから間もない場合は、施工業者に確認を取ることをおすすめします。業者側の施工ミスであれば無償で対応してもらえるのが筋です。
冷媒ガスの漏れが原因で異常な結露が起きているケースも、プロでないと対応できません。風はしっかり出ているのに全然冷えない・温まらないという症状が同時に出ている場合は、冷媒ガス漏れを疑ってください。この場合はエアコン修理業者への依頼が必要です。
フィルター掃除・ドレンホース清掃を試しても改善しない場合は、プロのクリーニングも選択肢に入ります。熱交換器やドレンパンの汚れが原因であれば、クリーニングで解決できることがあります。

まとめ
エアコンの水漏れは症状で原因をある程度絞り込めます。まずフィルター掃除とドレンホースの清掃を試してみてください。それだけで解決するケースが多いです。それでも止まらない場合は、無理せずプロに相談してください。
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 水がつたって垂れる・止めると止まる | 結露・フィルター詰まり | フィルター掃除 |
| ぼたぼたと落ちてくる | ドレンホース詰まり | ペットボトル or サクションポンプ |
| 試しても改善しない | ドレンパン不良・ガス漏れ・内部汚れ | プロに依頼 |




