エアコンの買い替えvsクリーニング、どっちが正解?価格高騰の今こそ知りたい判断基準をプロが解説

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エアコンの調子が悪くなってきた。でも買い替えようとしたら、想像以上に値段が上がっていた——そんな状況に直面していませんか?

「買い替えた方がいいのか、まだ使えるのか」を判断できないまま、とりあえず様子を見ている間にも、エアコン本体の価格は上がり続けます。逆に、クリーニングで解決できる症状なのに買い替えてしまうと、数万円を無駄にすることになります。

私はエアコンクリーニングの現場に12年携わり、「買い替えを検討していたけどクリーニングで解決した」というケースも、「これはもう買い替え時です」とお伝えしたケースも、両方経験してきました。

この記事では、買い替えとクリーニングの判断基準・クリーニングで解決できる症状・買い替えが必要なサインを解説します。読み終えれば、余計な出費をせずに正しい判断ができるようになります。

結論から言うと、買い替えが必要なエアコンより、クリーニングで十分なエアコンの方が圧倒的に多いです。価格が高騰している今、正しい判断で数万円を守ってください。

目次

2025年以降エアコン価格が上がり続けている

2025年、国内の主要エアコンメーカーが相次いで10%を超える値上げを実施しました。原材料費(銅・鋼材)の高騰、半導体不足の長期化、円安による輸入コストの増加が重なり、本体価格と工事費を合わせた総額は数年前と比べて1〜2割以上高くなっているケースが続出しています。

さらに2027年には新たな省エネ基準が導入され、現行の廉価モデルが製造できなくなります。業界ではこれを「2027年問題」と呼んでおり、2026年後半から価格がさらに上昇する可能性が高いと見られています。値上がり幅は1台あたり1万5千〜2万円に達するとも言われています。

こうした状況の中で「エアコンの調子が悪くなってきた」と感じたとき、すぐに買い替えを決断するのは早計です。まず症状に応じた対処を順番に試してから判断してください。以下のフローで自分のケースを確認してみましょう。

エアコンの効きが悪くなったときの自己診断フロー

まず自分でチェック|フィルターとシロッコファンの確認方法

「冷えにくい」「温まりにくい」と感じたら、業者を呼ぶ前に、まず自分でできることを順番に確認してください。

1つ目はフィルターの掃除です。フィルターにホコリが詰まると空気の流れが悪くなり、エアコンの効きが落ちます。2週間に1回が理想ですが、久しぶりに掃除すると驚くほど改善するケースがあります。フィルターを外して水洗いし、乾燥させてから戻すだけです。

2つ目はシロッコファンの確認です。吹き出し口を覗き込んで、奥にある筒状のファンにホコリが詰まっていないか確認してください。シロッコファンにホコリが蓄積すると風量が著しく落ちます。冷えない・温まらないの原因がこれであれば、プロのクリーニングで解決できます。フィルター掃除をしてもまだ風量が弱いと感じる場合は、シロッコファンの詰まりを疑ってください。

次に室外機が動いているか確認する

フィルターもシロッコファンも問題ないのに改善しない場合、次に確認するのは室外機です。冷房・暖房をつけた状態で、外に出て室外機のファンが回っているか・コンプレッサーの動作音がするかを確認してください。

室外機が動いていない場合は、室内機にエラーコードが表示されていることがほとんどです。エラーコードはリモコンの画面やエアコン本体のランプで確認できます。エラーコードをメモしてメーカーのサポートに問い合わせるか、修理業者に相談してください。

なお、エラーコードの意味はメーカーによって異なります。同じ「E1」でもダイキン・パナソニック・日立では意味が違うため、必ずお使いのメーカー名とエラーコードをセットで調べるか、サポートに伝えてください。

室外機は動いているのに冷えない場合は冷媒ガス漏れを疑う

室外機が動いているのに冷えない(温まらない)場合、冷媒ガスが抜けている可能性が高いです。冷媒ガスはエアコンが冷気を作るために必要なもので、経年劣化や配管の微細な亀裂から少しずつ抜けることがあります。風はしっかり出ているのに冷えないという症状が典型的なサインです。

この場合はクリーニングをしても改善しません。くらしのマーケットでガス補充業者を探す場合は、「エアコン修理」で検索してください。「エアコンガス補充」で検索すると車のエアコン業者が表示されるため注意が必要です。エリアを絞り込んで対応業者の口コミ・料金を比較して選べます。

くらしのマーケットでエアコンガス補充業者を探す方法

ガス補充で症状が改善すれば、エアコン本体はまだ使えます。買い替えを検討するのはガス補充を試してからでも遅くありません。

室外機は動いているのに、ガス補充を試しても改善しない場合は、コンプレッサーなど主要部品の故障が考えられます。この段階で初めて買い替えを検討してください。

私が家族や友人に伝える判断基準はシンプルです。「今年の夏(または冬)を乗り越えられるか心配なら買い替え、来年までいけそうなら清掃・補充で延命」。年数よりも自分が感じる安心感で判断する方が現実的です。10年を超えていても快調に動いているエアコンはたくさんありますし、逆に8年でも部品が壊れることはあります。

買い替えるなら2027年問題を考えると早めが正解

どうしても買い替えが必要と判断した場合は、タイミングを考えてください。2027年の新省エネ基準導入に向けて、2026年後半から各メーカーが現行モデルの生産を縮小し始めます。選択肢が減り価格が上がる前に購入した方が、コスト的に有利です。

ただし「2027年問題があるから早く買い替えよう」と焦る必要はありません。クリーニングやガス補充で延命できるなら、それが最もコストを抑えられる選択です。買い替えを検討するのはあくまで「すべての対処を試した後」です。

まとめ:買い替えの前に試せることがある

エアコンの効きが悪くなったとき、すぐに買い替えを決断するのは損です。価格が上がり続けている今だからこそ、順番に試してから判断してください。

症状原因対処法
風量が弱い・冷えないフィルターの詰まりフィルター掃除(自分で)
風量が弱い・冷えないシロッコファンの詰まりプロのクリーニング
室外機が動いていない室外機・部品の故障エラーコードを確認・修理業者へ
風は出るが冷えない(室外機は動いている)冷媒ガス漏れガス補充(エアコン修理で検索)
すべて試しても改善しない主要部品の故障買い替えを検討

クリーニングの業者選びで迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。

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そうじ屋のプロフィール

静岡県でクリニック・歯科向け清掃会社とエアコン清掃サービスを経営して12年。現場で培ったプロの知識と経験をもとに「本当に使えるお掃除情報」を発信しています。

6人の子どもを持つ父として、家族が安心して暮らせる清潔な住まいづくりにも日々向き合っています。「プロに頼む前に知っておきたいこと」をわかりやすくお伝えします。

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