エアコンクリーニングしたのに臭いが取れない?原因3パターンと対処法をプロが解説

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「業者に頼んだのに、エアコンの臭いが取れない」そんな経験はありませんか?

実は、クリーニング後も臭いが残る原因は大きく3つあります。業者の洗浄が不十分だったケース、エアコンの構造上どうしても洗えない場所が原因のケース、そして意外と見落とされがちな日常の温度設定の問題です。原因によって対処法がまったく異なるため、闇雲に再依頼しても解決しないことがあります。

私はエアコンクリーニングの現場に12年携わっており、クリーニング後の臭いトラブルの相談を数多く受けてきました。業者側の事情も把握しているからこそ、正直にお伝えできます。

この記事を読めば、臭いが残っている原因を自分で判断できるようになり、次にとるべき行動が明確になります。

結論から言うと、原因は①洗浄不足 ②温度設定 ③構造的な限界の3つです。順番に解説します。

目次

原因① 業者の洗浄不足|こんな業者に当たると臭いが残る

エアコンクリーニングの基本的な流れは、分解→洗剤塗布→反応待ち→高圧洗浄です。この工程のどこかを省くと、汚れが残ったまま終わることになります。

①分解:エアコンのカバーを外している様子
①分解
②洗剤塗布:アルミフィンに洗剤を塗布している様子
②洗剤塗布
③高圧洗浄:複数の角度からエアコン内部を洗浄している様子
③高圧洗浄
洗剤がカビ汚れを浮かせる仕組み。①カビ汚れが付着した状態→②洗剤を塗布・界面活性剤が浸透(5〜10分)→③カビ汚れが浮き上がり高圧洗浄で流れ落ちる

まず見落とされがちなのが、洗剤の反応時間です。洗剤を塗布してから汚れと反応するまでには時間が必要で、軽度な汚れで5分、重度な汚れでは5〜10分かけて複数回塗布します。この時間を取らずにすぐ高圧洗浄をしてしまうと、洗剤が反応しきれず、高圧洗浄機で洗ってもカビが内部に残ってしまいます。作業時間が30分以内だった場合はこの工程を省いている可能性が高いです。

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もう一つが高圧洗浄の角度です。アルミフィンもシロッコファンも正面から水を当てるだけでは届かない箇所があります。左右・上下と角度を変えながら丁寧に当てていかないと、隙間に汚れが残ります。作業中に業者が一方向からしか洗っていなかった場合は要注意です。

洗浄不足が疑われる場合、同じ業者への再依頼はおすすめしません。別の業者を選ぶ際の判断基準は以下の記事を参考にしてください。

原因② 温度設定の問題|実は自分で解決できるケース

エアコンが臭いやすい使い方と臭いにくい使い方の比較図解。室温22℃で設定温度26℃の場合は十分に冷えず生乾き臭が発生しやすい。室温30℃で設定温度26℃の場合は正常に冷房され臭いが出にくい。

クリーニング後の臭いのうち、意外と多いのがエアコンの温度設定が原因のケースです。設定温度よりも室温が低い状態でエアコンを使用すると、内部に水分が残ったまま送風している状態になります。この状態が続くと、洗濯物の生乾きに似た独特の臭いが発生します。

たとえば、涼しい朝や夜に「なんとなくエアコンをつけておく」という使い方がこれに当たります。エアコンが設定温度まで冷やしきれずに中途半端な運転を続け、内部に結露が残りやすくなります。5月や9月のエアコンをつけようか悩む時期に、この臭いに関するお問い合わせを特に多くいただきます。

解決策はシンプルで、使用後に「送風モードで10〜15分運転する」習慣をつけることです。内部の水分を乾燥させることで、臭いの発生をかなり抑えられます。また室温が低い時期は冷房ではなく除湿モードを使うと内部が濡れにくくなります。これはクリーニングとは無関係な日常の使い方の問題なので、自分で改善できます。

原因③ 構造的な限界|プロでも取りきれない場所がある

エアコン内部の構造。左側のアルミフィンは高圧洗浄で洗える範囲。右側の電装BOXに隣接したエリアは水をかけると故障の原因になるため高圧洗浄ができない

しっかりした業者に依頼して、使い方も正しいのに臭いが残る場合、エアコンの構造的な問題である可能性があります。エアコンには洗浄できる部分と、構造上どうしても水をかけられない部分があります。特に電装部品の周辺や、内部の奥まった箇所はクリーニングの届かないエリアです。

また、お掃除機能付きエアコンは内部構造が複雑で、通常のエアコンより洗いにくい箇所が増えます。長年使い続けたエアコンでカビが内部深くまで浸透している場合、1回のクリーニングで完全に除去しきれないことがあります。

この場合は、複数回のクリーニングを重ねることで徐々に改善するケースもありますが、年数が経過したエアコンであれば買い替えを検討した方がコスト的にも合理的な場合があります。10年以上使用しているエアコンで繰り返し臭いが出る場合は、メーカーや電気屋への相談をおすすめします。

再発させないための日常の使い方

クリーニングの効果を長持ちさせるためには、日常の使い方が重要です。最も効果的な習慣は、エアコンを止める前に送風モードで10〜15分運転することです。冷房運転中はエアコン内部に結露が発生しています。そのまま止めると水分が内部に残り、カビの温床になります。送風で乾燥させることで、次のシーズンまでクリーニング後の清潔な状態を維持しやすくなります。

あわせて、2週間に1回のフィルター掃除も欠かさないようにしてください。フィルターの目詰まりは内部にホコリが入り込む原因になります。フィルターが清潔であれば、内部の汚れ方が全体的に遅くなります。シーズンの終わりに送風運転で内部を乾燥させてから止めるひと手間が、翌シーズンの臭いを大きく左右します。

まとめ|臭いの原因で対処法は変わる

エアコンクリーニング後もカビ臭い場合、原因は①業者の洗浄不足、②温度設定の問題、③構造的な限界の3つに分けられます。まず自分がどれに当てはまるかを確認してください。

こんな状況なら原因対処法
作業が30分以内だった・クリーニング直後から臭う①洗浄不足別の業者に依頼する
涼しい時期にも冷房を使っている②温度設定使い方を見直す(送風乾燥・除湿モード)
10年以上使用・何度クリーニングしても臭う③構造的な限界買い替えを検討する

原因によって対処法がまったく異なります。闇雲に再依頼する前に、まず上の表で自分のケースを確認してみてください。

りょうた
プロのひとこと

クリーニング後に臭いが残る一番の原因は、洗浄が不十分なこと。特にシロッコファンは手を抜かれやすい箇所です。

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そうじ屋のプロフィール

静岡県でクリニック・歯科向け清掃会社とエアコン清掃サービスを経営して12年。現場で培ったプロの知識と経験をもとに「本当に使えるお掃除情報」を発信しています。

6人の子どもを持つ父として、家族が安心して暮らせる清潔な住まいづくりにも日々向き合っています。「プロに頼む前に知っておきたいこと」をわかりやすくお伝えします。

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